No.18 名もなき失恋 僕は場のカードを全て流すことを選択した。右隣に座っていたレナート先輩は形の良い瞳を二回程瞬きして、左隣に座っていたミハイル先輩は膝に置いていた手を椅子の肘掛けに戻した。先ほどまでの場には、高得点になるAのカードが二枚も並んでいたのにアテが外… 2022-01-31文章B小説2